目次
これは学習中に実際に迷った箇所から組み立てた骨学ノートです。医療行為の指針ではなく、講義の復習と記憶の検証を目的とします。写真や配布スライドは転載しません。
1.肩峰と肩峰端は同じ構造ではない
| 関節(読み) | English | どの部分が接するか |
|---|---|---|
| 胸鎖関節(きょうさかんせつ) | Sternoclavicular joint | 鎖骨の胸骨端と胸骨(胸骨柄付近) |
| 肩鎖関節(けんさかんせつ) | Acromioclavicular joint | 鎖骨の肩峰端と肩甲骨の肩峰 |
| 肩関節(かたかんせつ)・肩甲上腕関節 | Glenohumeral joint | 肩甲骨の関節窩と上腕骨頭 |
関節するという関係と、〜の一部であるという関係を混同しないことが、骨格の知識グラフでは重要。
2.肩甲骨は「前面/後面/外側」を描き分ける
| 日本語(読み) | English | 空間的な位置・特徴 |
|---|---|---|
| 肩甲下窩(けんこうかか) | Subscapular fossa | 前面(肋骨面)の広いくぼみ |
| 肩甲棘(けんこうきょく) | Spine of scapula | 後面の隆起。上下の窩を分ける |
| 棘上窩(きょくじょうか) | Supraspinous fossa | 後面、肩甲棘より上 |
| 棘下窩(きょくかか) | Infraspinous fossa | 後面、肩甲棘より下 |
| 肩峰(けんぽう) | Acromion | 肩甲棘が外側に延びた部分 |
| 烏口突起(うこうとっき) | Coracoid process | 上部から前方へ突出 |
| 関節窩(かんせつか) | Glenoid cavity | 外側の関節面。上腕骨頭と接する |
混同を防ぐ3語:肩甲下窩(前面の大きなくぼみ)/棘下窩(後面の肩甲棘の下)/関節窩(外側の関節面)。
3.医学日本語の「端」の読み方
| 漢字 | 読み方 | English |
|---|---|---|
| 内側端 | ないそくたん | Medial end |
| 外側端 | がいそくたん | Lateral end |
| 胸骨端 | きょうこつたん | Sternal end |
| 肩峰端 | けんぽうたん | Acromial end |
「端(はし)」という日常語と、専門用語の複合語で使う「端(たん)」を区別する。
4.「胸鎖乳突筋」は関節ではなく筋肉(補充)
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん / Sternocleidomastoid muscle)は筋肉。主な起始は胸骨柄と鎖骨の内側部、停止は側頭骨の乳様突起(にゅうようとっき)および上項線付近。鎖骨が筋肉の起始に関わることと、胸骨・鎖骨が関節することは別の関係。
この筋の詳しい起始・停止は講義『骨学』p.29の「乳様突起に付着」を超える外部文献による補充:OpenStax §11.3。
5.目を閉じて肩を再構成
理解チェック
音声入力なら名称が誤変換されても、頭の中の骨の位置を確認してから答えを開く。
Q1肩鎖関節を構成する2つの骨と、実際に接する部位を答えよ。
鎖骨の肩峰端と肩甲骨の肩峰
肩峰は肩甲骨の一部。肩峰端は鎖骨の一部。名称が似ていても所属は違う。
Q2鎖骨の内側端はどの骨と、どんな関節を作るか。
胸骨と胸鎖関節を形成する。
胸骨端(きょうこつたん)が胸骨柄に接する。
Q3肩甲骨は体軸骨格か体肢骨格か。さらに下位分類は。
体肢骨格の上肢帯
鎖骨とともに上肢帯を構成する。
Q4肩甲骨の前面(肋骨面)の広いくぼみは。
肩甲下窩(けんこうかか)
関節窩ではない。肩甲下筋の起始部としても覚えられる。
Q5肩甲骨の後面で、棘上窩と棘下窩を分けるのは。
肩甲棘(けんこうきょく)
肩甲棘の外側への延長が肩峰となる。
Q6肩甲骨の関節窩は、どの骨のどの部位と関節するか。
上腕骨の上腕骨頭と関節する。
肩甲骨の関節窩と上腕骨頭で肩関節(肩甲上腕関節)を形成する。
Q7肩峰・関節窩・肩甲下窩の違いを、関節相手/位置で説明せよ。
肩峰:鎖骨と関節/関節窩:上腕骨頭と関節/肩甲下窩:肩甲骨前面の広いくぼみ
似た『窩』を区別して、場所と機能から取り出す。
Q8胸鎖乳突筋は靭帯か筋か。主な起始と停止は。
筋。起始:胸骨柄・鎖骨内側部/停止:側頭骨乳様突起など。
講義『骨学』p.29は乳様突起への付着を記載。起始の詳細は外部文献OpenStax 11.3で補足。
出典・資料境界
- 講義由来: 非公開『骨学』(2026)PDF p.65–66(肩甲骨・鎖骨)、p.29(乳様突起)、非公開『運動器(各論)上肢』(2026)PDF p.3・9–12(関節)。
- 補充(公開参考資料): OpenStax §8.1 Pectoral girdle、§11.3 Sternocleidomastoid。
- 図版: 自作の関係図であり実物に対する形態・縮尺は再現していない。講義スライド・画像・PDFを転用していない。